2008年03月29日

三国志 吉川英治(著)

三国志〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)
三国志〈1〉


■チャーハン

とくにチャーハンが大好物というわけではありませんが、おいしいチャーハンを食べるとき、僕はとことんよく噛みたくなります。

食べ終わって「今回はちょっと噛み足りなかったかな」と思うときは、お腹はいっぱいなのにもう一皿食べたくなります。


■もったいない

よく噛まないともったいない気がするんです。ひと噛みひと噛みが一期一会とでもいいますか、そんな気分になって。

吉川英治さんの『三国志』も同じ感覚でした。


■しゃぶり尽くす

ひと文字ひと文字、活字の並びを楽しみながら大切に読み込んで、味わって、文字を舌の上で転がすようにして行間に世界を広げていく。一行一行が、一期一会です。

「これは面白い、いつかまた再読しよう!」と思う本でも、実際に全部を再読することってあまりないんです、僕は。

だから読んでいるその瞬間をおろそかにすると、一生後悔するような気がしちゃって。


■一生に一度

いま目の前にある文章をなんとなく読み流してしまったら、僕はもう一生このページのこの一行を目にすることはないのかもしれない、って。

だから大切に読みたいんです。


■しあわせ

文章をとことんしゃぶり尽くして、どっぷりと吉川英治の世界にひたる。すごく幸せです。

三国志〈1〉
三国志〈2〉
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