幕末小説の金字塔。最高傑作。
かつてこの国には竜馬がいた。それだけで僕は日本人であることを誇りに思う!
な〜んて。
(´∇`;)
そのくらい熱く熱く読んだ小説です。
■竜馬と龍馬
一応、歴史上の「龍馬」と区別して、小説の中では「竜馬」となっています。
■逃げろ!
竜馬は剣の達人です。でも人を斬りません。
斬り合いになったら逃げます。
フットワークの軽さは一流です。
頭のフットワークも縦横無尽。
固定観念にとらわれるということがありません。
■破壊!
この小説の魅力のひとつは、竜馬が次々と既成概念を破壊していく爽快感です。
竜馬は一介の浪人でありながら歴史の舞台にさっそうと登場して、幕府や雄藩を相手に「薩長同盟」「船中八策」「大政奉還」など歴史的な大政策を次々と打ち出して、明治への扉を押し広げます。
痛快です。
■しゃべらん
「一つの概念をしゃべるとき、その内容か表現に独創性がなければ男子は沈黙しているべきだ」と竜馬は考えました。
日本で最初に新婚旅行に出掛けたのは竜馬だといわれています。
日本で最初の社長も竜馬といわれています。
武士であり、商人であり、革命家でもあった竜馬は、独創的な夢を抱いて、誰も歩んだことのない人生を歩みました。
■人は何のために生きるのか
ある夕食どき、酒を飲みながら竜馬は言います。以下引用。
「人間はなんのために生きちょるか知っちょるか。事をなすためじゃ。ただし、事をなすにあたっては、人の真似をしちゃいかん。(中略)釈迦も孔子も、シナ歴朝の創業の帝王も、みな先例のない独創の道を歩いた」
またこうも言います。
「人の一生というのは、たかが五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない」
■もしも夢が叶わなかったら
竜馬はいいます。
「たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない」
竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)
竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)
竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)
竜馬がゆく〈4〉 (文春文庫)
竜馬がゆく〈5〉 (文春文庫)
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■関連DVD
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