新書太閤記〈6〉
信長から中国方面軍司令官を任された秀吉は、大国・毛利と対峙します。この強敵を前に、秀吉はかつてない苦戦を強いられます。
■秀吉と明智光秀
ふたりが語り合い、まだ語り足りないまま馬に乗って別れるシーンが印象的でした。
ここで別れたふたりは、本能寺の変のあと、戦場でまみえることになります。
■本能寺、前夜
戦国史のひとつのクライマックスがやはり本能寺の変だと思うのですが、それへ向けて着々と話が進行していきます。
■くすぐったい快感
小説の中の登場人物たちは、これから本能寺の変が起こることを知りませんが、僕たちは知っています。
知っている僕たちの目から作品中の人物たちをながめていると、運命を見通せる占い師になったような、くすぐったい快感があります。
新書太閤記〈6〉