
脳みそ。
脳みそ。
脳みそ。
僕が『国盗り物語』を読んで感じたのは「脳みそ」ということです。
信長の脳みそ。
信長の脳みそでパチンと弾けた発想ひとつが、歴史を動かしていったっていう。そういう痛快さですね。
のちに『新史太閤記』を読んだときにも、同じことを感じました。
■今さらですが…
『国盗り物語』は戦国時代を舞台にした司馬遼太郎の小説です。全部で4巻あります。
前半(1、2巻)の主人公は斉藤道三。
後半(3、4巻)の主人公が織田信長です。
■ケンカの強いお坊さん
この本を初めて読んだときのことを、今でもよく覚えています。
ある本屋で何気なく手に取ったんです。
やたらケンカの強いお坊さんが出てきました。
骨っぽくて、野心があって、気宇壮大。
「なんだこの坊さん!」
引き込まれました。
■地位もない。金も何もない
きょう明日の喰うあてすらないお坊さん。
そんな彼が「国主になりたい」とつぶやくところから話ははじまります。
このお坊さんがのちの斉藤道三です。
■小説は事実よりも奇なり
小説の道三は、何もないところから才覚ひとつでのしあがって、たった一代で美濃の国主にまで成り上がります。
ユカイ痛快。
でも実際は親子2代による国盗りだったと言われていますよね。
まあ、それはそれ、これはこれということで。小説の道三の魅力に変わりはありません。
■信長は宇宙人
後半(3、4巻)からはいよいよ織田信長が登場します。
信長は斉藤道三の娘と結婚しました。
だから二人は義理の親子ということになります。
道三から信長へ、天下取りのバトンが受け継がれていきます。
で、信長は宇宙人…
■ラグビーボールのような発想力
信長の発想は想定外で、どこへ飛ぶかわかりません。
まるでラグビーボールです。
当時の人たちは、信長のことを宇宙人だと思ったかも知れませんよね。
「天才っていうのは、ここでこういう発想をするのか〜」
「信長のすごさはコレだ!」
と感嘆しながら読んだのを覚えています。
(・∀・)わくわく♪
■脳みそに針を
信長の「脳力」がラグビーボールのように暴れまわるのを見ていると、こっちの脳みそまで刺激されました。
針治療みたいでした。
脳みそに直接針をさされているような感覚です。気持ちいいです。
とかいいつつ、針治療って未経験なんですけどね。
国盗り物語〈第1巻〉斎藤道三〈前編〉
国盗り物語〈第2巻〉斎藤道三〈後編〉
国盗り物語〈第3巻〉織田信長〈前編〉
国盗り物語〈第4巻〉織田信長〈後編〉