前回見てきたように、劉邦はのんびり屋さんというか、なかなかのナマケモノでした。
そんな劉邦にも不思議なとりえがありました。
仲間に好かれる、ということです。
劉邦のまわりには、彼を慕う仲間がたくさん集まってきました。
たとえば劉邦がひとりでお店に入り、お酒を飲んでいるときも…
いつの間にか仲間が集まってきて、彼を取り巻き、大宴会がはじまります。

お店は大繁盛です。
劉邦のいるところに人は集まる。
だからお店側は、劉邦の酒代をただにしていたようです。
さて。
いつまでもフラフラしていられないと思ったのか、劉邦は役人の仕事につきました。
最下位の役人です。結果からいえば、劉邦はせっかく得たこの仕事もすぐに放り出してしまうことになります。
ある日、劉邦に任務が与えられました。
土木工事のための人員を目的地まで連れて行くという任務です。

劉邦は人員を連れて出発しました。
この任務が、劉邦の人生を大きく狂わせていきます。
第3回へつづく
劉邦もくじ
応援よろしく願いします→ランキング
確かに人が集まってくる、引き込まれる人間的な魅力があったんでしょうね。
天下を取るといっても、時の政権に不満を持ち、取って代わろうとする項羽の暴虐に危機感を抱く者達から担がれ、いつの間にか神輿に乗っていたという側面が強い感がしますものね。
そうですね。いつの間にか神輿に乗っていたという表現はピッタリな気がします。
このあとの話になりますが、劉邦の旗揚げのとき、周囲の人間が何を考えていたのかというと「おれたちは責任を取りたくないから、とりあえず劉邦をリーダーにしておこう」みたいなノリがあったような…。
にもかかわらずその神輿に乗ってしまうところが劉邦の太っ腹でかわいくて、魅力的なところなのかも知れませんね。