1867年4月23日。
坂本龍馬の乗る船「いろは丸」が、瀬戸内海をすいすいと進んでいました。
龍馬「海はいいな〜」
乗員「海はいいですね〜。あ!」
龍馬「どうした。乗員くん」
乗員「見てください、あれ」
龍馬「?」
乗員「でっかい船がこっちに向かってきます」
龍馬「わっ。ホントだ」
乗員「このままだと、ぶつかっちゃいます!」
龍馬「よけろー」
乗員「よけきれません」
ドッカーン!
船は衝突し、いろは丸は沈没してしまいました。
龍馬たちはなんとか脱出しました。
ぶつかってきたのは紀州藩の船でした。
紀州「いや〜。ドンマイ、ドンマイ」
龍馬「ドンマイじゃないよ…」
龍馬たちは紀州藩に賠償金を請求しました。
龍馬「賠償金、ちょうだいね」
紀州「さあね〜」
龍馬「ちょうだいよ」
紀州「しつこいなぁ、いくらさ?」
龍馬「あの船には、高価な銃とかいっぱい積んであったからね〜」
紀州「そんなにたくさん積んであったの?」
龍馬「うん。だから賠償金も高いよ〜」
紀州「マジっすか…」
はじめは龍馬たちの追及をのらりくらりとかわしていた紀州藩も、ついには賠償金の支払に応じました。
これが「いろは丸事件」です。
さて。
日本テレビの「24時間テレビ」で「いろは丸を引き上げる」という歴史的な大企画がありました。
いろは丸が大量に積んでいたという銃を引き上げるのが、おもな目的のようでした。
しかし。
こまごましたものがいくつか引き上げられたんですが、探査の結果、銃はひとつも見つかりませんでした。
(゚∀゚) おや?
これはどういうことなんでしょう?
龍馬は大国紀州藩を相手に大芝居を演じて、いっぱい喰わせたということでしょうか?
だとしたら、すごい度胸ですね。
江戸幕府を滅ぼそうというほどの人ですから、そのくらい、ちょちょいのちょいだったのかも知れません。
あるいは、すでに誰かが銃を引き上げてしまっていたとか…。謎です。
こういう謎があるから、歴史は面白いですね。