2008年03月29日

どうも♪どうも♪

いつも読んでくれてどうもです!

あちこちに書き散らかした本や漫画の感想を、この日記にかき集める作業をしています。

さっき5連続でクシャミしました。風邪かな…

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あと何かありましたらメールで〜♪

(´▽`)ノでは


2008年03月29日

三国志人物事典

三国志人物事典
三国志人物事典

仕事に使うので買ったものです。

いいですよ、これ。


■全登場人物がわかる!

三国志にもいろいろありますが、これは「演義」の事典です。

全登場人物、約1500人分のデータが収録されています。

僕はこれ以上詳しい三国志人物事典を見たことがありません。

劉備や曹操などの中心人物はもちろん、チラッとしか出てこない人物や、会話の中でしか出てこない人物までキッチリと網羅されています。

これ一冊あれば他の三国志人物事典はいりません。

僕の本棚でも、かなりの存在感があります。


■この事典でわかること

各人物が「演義」のどこで初登場したのか。

第何回でどんな行動をしたのか。

どんな名場面を繰り広げたのか。

などなど。

よく調べたなぁ〜というのが率直な感想です。

とにかく驚嘆してしまいます。


■列伝!

人物を中心に描いた、いわゆる「列伝」としても楽しめます。

「劉備を中心に見るとこうだけど、曹操から見るとこうなのか〜」と♪


■地図

三国志では地図が重要ですよね。

後漢末の勢力図、三国時代の勢力図が載っているので便利です。

さらに益州・漢中をアップにした地図や、荊州をアップにした地図も別に付いています。


■故事成語

巻末には三国志にまつわる故事成語の解説も載っています。


■出師の表

さらに「出師の表」の原文と書き下し文まで載っています。

三国志人物事典


■ちなみに…

もっと少ないデータでもいいので、安価な事典が欲しいという場合はこちらもあります。

2008年03月29日

項羽と劉邦 司馬遼太郎(著)

中国の英雄たちの小説

項羽と劉邦 (上) (新潮文庫)


■空の旅

ふわ〜っと空を飛んで。

ふわふわ。


■パノラマ

この小説を読むと、中国大陸の動乱をはるか上空から眺めているような気分になります。

見晴らしがいいんです。

誰がどこで何をしているか、よくわかるんです。


■項羽と劉邦

始皇帝の時代が終わる頃。

中国にふたりの英雄が登場します。

「武勇」の項羽。

「人望」の劉邦。


■すいません

今うっかり「人望」の劉邦と書いてしまいました。

でも劉邦の行動をピックアップしてみると、とても人望があるようには見えません。


■劉邦の魅力って

劉邦は30歳を過ぎてもいっこうに働こうとしません。

毎日仲間と酒ばかり飲んでいます。

やっと仕事についても、職場を放棄して行方をくらますありさま。

敵に追われたときは、馬車を軽くするために自分の子供を置き去りにして逃げました。

なぜこんな人物に人望が集まるんだろう、と不思議になります。

でも、あるんです、人望。


■天才たち

物語には、頭のいい人がたくさん登場します。

戦争の天才。

政略の天才。

内政の天才。

それを束ねるのが劉邦です。

劉邦自身の能力値はけっして高くないんですけどね。

でも魅力があるんです。その人間味に惹かれて、たくさんの優秀な人間が集まってきます。


■のらりくらり

広大な中国大陸の覇権をかけて、英雄たちが争います。

その激戦を、劉邦はのらりくらりと勝ち抜いていくんです。

なんか、おかしくて笑ってしまいます。

撃沈。

僕も劉邦の人間味にやられたみたいです。

項羽と劉邦 (上)
項羽と劉邦〈中〉
項羽と劉邦〈下〉

2008年03月29日

三国志 吉川英治(著)

三国志〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)
三国志〈1〉


■チャーハン

とくにチャーハンが大好物というわけではありませんが、おいしいチャーハンを食べるとき、僕はとことんよく噛みたくなります。

食べ終わって「今回はちょっと噛み足りなかったかな」と思うときは、お腹はいっぱいなのにもう一皿食べたくなります。


■もったいない

よく噛まないともったいない気がするんです。ひと噛みひと噛みが一期一会とでもいいますか、そんな気分になって。

吉川英治さんの『三国志』も同じ感覚でした。


■しゃぶり尽くす

ひと文字ひと文字、活字の並びを楽しみながら大切に読み込んで、味わって、文字を舌の上で転がすようにして行間に世界を広げていく。一行一行が、一期一会です。

「これは面白い、いつかまた再読しよう!」と思う本でも、実際に全部を再読することってあまりないんです、僕は。

だから読んでいるその瞬間をおろそかにすると、一生後悔するような気がしちゃって。


■一生に一度

いま目の前にある文章をなんとなく読み流してしまったら、僕はもう一生このページのこの一行を目にすることはないのかもしれない、って。

だから大切に読みたいんです。


■しあわせ

文章をとことんしゃぶり尽くして、どっぷりと吉川英治の世界にひたる。すごく幸せです。

三国志〈1〉
三国志〈2〉
三国志〈3〉
三国志〈4〉
三国志〈5〉
三国志 (6)
三国志 (7)
三国志 (8)

2008年03月29日

燃えよ剣 司馬遼太郎(著)

新撰組の小説

燃えよ剣 (上巻) 燃えよ剣 (下巻)


■刀は美人よりもうつくしい

主人公、土方歳三の言葉です。

土方は新選組の副長をつとめた剣の達人ですね。

彼は志士でも政治家でもなく、ただ「職人」であろうとしました。


■天下第一の喧嘩屋

土方は組織づくりの「職人」として、新選組を天下第一の喧嘩屋に育て上げようとしました。

思想とか、政治とか、天下の情勢とか、そういったものには目もくれず、純粋に「職人」として仕事に打ち込む。

その姿勢は刀のように、凛。


■節義

土方は新選組局長の近藤勇にいいます。

「われわれは、節義、ということだけでいこう」

日々動く政治というものに左右されていては腰がぐらついて定まらず、何度も変色しなくてはいけない。

だから、そういうものには左右されず、ただ節義一本で自分たちの本領に打ち込もう、と。


■刀はなぜ美しいのか

刀は人を殺す道具です。

ただ人を斬るためだけに存在する。

その単純さが美しいと土方はいいます。

スラリとのびる刀のうつくしさが、土方のまっすぐさと重なりました。

節義一本に生きようとする土方も、刀とおなじように美しいな〜って。

燃えよ剣 (上巻)
燃えよ剣 (下巻)

2008年03月29日

竜馬がゆく 司馬遼太郎(著)

幕末の志士、坂本竜馬の小説

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)


幕末小説の金字塔。最高傑作。


かつてこの国には竜馬がいた。それだけで僕は日本人であることを誇りに思う!

な〜んて。

(´∇`;)

そのくらい熱く熱く読んだ小説です。


■竜馬と龍馬

一応、歴史上の「龍馬」と区別して、小説の中では「竜馬」となっています。


■逃げろ!

竜馬は剣の達人です。でも人を斬りません。

斬り合いになったら逃げます。

フットワークの軽さは一流です。

頭のフットワークも縦横無尽。

固定観念にとらわれるということがありません。


■破壊!

この小説の魅力のひとつは、竜馬が次々と既成概念を破壊していく爽快感です。

竜馬は一介の浪人でありながら歴史の舞台にさっそうと登場して、幕府や雄藩を相手に「薩長同盟」「船中八策」「大政奉還」など歴史的な大政策を次々と打ち出して、明治への扉を押し広げます。

痛快です。


■しゃべらん

「一つの概念をしゃべるとき、その内容か表現に独創性がなければ男子は沈黙しているべきだ」と竜馬は考えました。

日本で最初に新婚旅行に出掛けたのは竜馬だといわれています。

日本で最初の社長も竜馬といわれています。

武士であり、商人であり、革命家でもあった竜馬は、独創的な夢を抱いて、誰も歩んだことのない人生を歩みました。


■人は何のために生きるのか

ある夕食どき、酒を飲みながら竜馬は言います。以下引用。

「人間はなんのために生きちょるか知っちょるか。事をなすためじゃ。ただし、事をなすにあたっては、人の真似をしちゃいかん。(中略)釈迦も孔子も、シナ歴朝の創業の帝王も、みな先例のない独創の道を歩いた」

またこうも言います。

「人の一生というのは、たかが五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない」


■もしも夢が叶わなかったら

竜馬はいいます。

「たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない」


竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)
竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)
竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)
竜馬がゆく〈4〉 (文春文庫)
竜馬がゆく〈5〉 (文春文庫)
竜馬がゆく〈6〉 (文春文庫)
竜馬がゆく〈7〉 (文春文庫)
竜馬がゆく〈8〉 (文春文庫)


■関連DVD
竜馬がゆく DVD-BOX

2008年03月29日

歳月 司馬遼太郎(著)

佐賀の乱を起こした政治家・江藤新平の小説

歳月〈上〉 (講談社文庫) 歳月〈下〉 (講談社文庫)


■危ない!

江藤新平は幕末から明治にかけての政治家です。

じつにスリル満点の生き方をした人物です。


■志士として

彼は九州・佐賀藩の人間です。

幕末の風雲を観察するため、脱藩という大罪を犯して京にのぼり、若き日の桂小五郎(のちの木戸孝允)や伊藤俊輔(のちの伊藤博文)と会います。


■自信満々

幕末の京都には、全国から優秀な人材が集まっていました。

しかし江藤は思います。

「この江藤新平に及ぶものはおらぬ」


■死にに帰るようなもの

江藤は佐賀藩に戻ることにしますが、伊藤俊輔に止められます。

一度脱藩した身である以上、佐賀に戻れば死が待っているからです。

それでも江藤は帰るといい張ります。

じつは彼には殺されないための秘策があったのです。


■虎の穴

江藤はとても頭のいい男です。

絶体絶命の中にも希望を見つけます。

ズカズカと虎穴に入って、大きく飛躍します。


■勝海舟の評価

「江藤新平、あれはおどろいた才物だよ」

とは、勝海舟の言葉です。

あまり人を褒めない勝がこうまで言っているわけですが、つづきがあります。

「ピリピリしておって、じつにあぶないよ」


■両刃の剣

江藤は傑物でした。

彼の鋭利な頭脳は切れ味バツグンです。

でもそれは自身を傷つける諸刃の剣にもなりました。

歳月〈上〉 (講談社文庫)
歳月〈下〉 (講談社文庫)

2008年03月29日

映画 大奥 浅野妙子(著)

大奥―OH!OKU (角川文庫)

仲間由紀恵、高島礼子、井川遥、木村多江、浅野ゆう子、松下由樹らが主演した映画『大奥』を小説化したものです。

大奥史上最大のスキャンダルといわれる絵島・生島事件(江島・生島事件)を題材にしています。

映画については大奥 スペシャル・エディションをどうぞ。


■高島礼子vs井川遥

物語の舞台は江戸。徳川7代将軍、家継の治世です。

大奥では二人の女性が対立していました。

天英院(高島礼子)と月光院(井川遥)です。

天英院(高島礼子)は月光院(井川遥)の勢力を追い落とすために、罠をしかけます。

天英院(高島礼子)が目をつけたのは、月光院派の実力者で大奥総取締の絵島(仲間由紀恵)でした。


■仲間由紀恵、ピンチ!

天英院(高島礼子)は、絵島(仲間由紀恵)をスキャンダルに巻き込むことで、月光院派の勢いを削ごうとします。


■極秘指令

ここで生島新五郎(西島秀俊)という美男の歌舞伎役者が登場します。

天英院(高島礼子)は生島新五郎(西島秀俊)に対し、絵島(仲間由紀恵)と密通するよう命じます。


■スキャンダル

歌舞伎役者と大奥総取締の密通。これが発覚すれば大スキャンダルです。

法外な報酬を約束された生島新五郎(西島秀俊)は、絵島(仲間由紀恵)に接近します。

絵島(仲間由紀恵)は、最初のうちは大奥総取締という立場を意識して生島新五郎(西島秀俊)への想いを押し殺していましたが、しだいに自分の気持ちに素直になっていきます。


■はあと

一方、生島新五郎(西島秀俊)のほうも、はじめは「仕事」として絵島(仲間由紀恵)に近づいたのですが、いつしか本気になり、自分の命をかけてでも天英院(高島礼子)の陰謀から彼女を守りたいと思うようになっていきます。


■並んで風に吹かれる

船の上で、生島新五郎(西島秀俊)が絵島(仲間由紀恵)に言います。以下引用。

「並んで風に吹かれる。並んで座る。同じ空気を吸う。空を渡る雲を見る。話をする。話をしない。(中略)そういうことを、あんた、男としたことがありますか」

絵島(仲間由紀恵)にそんな経験はありません。

大奥の女として、彼女はずっと城の囲いの中で生きてきました。

「この船の上にいる間は囲いを取って下さい」と生島新五郎(西島秀俊)は言います。絵島の心が波立つ、印象的なシーンです。


■はかなさ

これは仕組まれた恋です。実らない恋です。だからでしょうか、どのシーンの底にも、なんとなく儚さみたいなものが見え隠れ。

映画のシナリオがベースになっているので、全体的にさっぱりとした読み心地です。

文章よりも、シーンごとの人物の動きなどで気持ちが表現されていることが多いです。映画のように映像を思い浮かべながら読むのがオススメです。
大奥―OH!OKU (角川文庫)



■関連DVD
大奥 DVD-BOX

2008年03月29日

宮本武蔵 吉川英治(著)

宮本武蔵〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)


■武蔵、敗れる!

宮本武蔵といえば無敵の剣豪ですが、この小説はいきなり敗北から始まります。
力尽きてもう動けない…

徹底的な敗北です。


■竜馬と武蔵

司馬遼太郎さんの小説『竜馬がゆく』は日本人の龍馬観を決定付けました。

吉川英治さんの小説『宮本武蔵』は武蔵のイメージを固めました。

武蔵の小説をなんでもいいから一つ読んでみたいというときは、やっぱこれだと思います。


■関が原の戦い

慶長5年9月。

徳川家康ひきいる東軍と、石田三成を中心とする西軍が、関ヶ原で激突しました。

武蔵も戦場にいました。

武蔵は西軍の兵士として参加していたのですが、西軍は敗れてしまいます。

力尽きて倒れた武蔵は、屍のように戦場に横たわったまま、もう動くことができませんでした。

このとき武蔵は17歳。


■彼はなぜ転落したのか

武蔵のそばには親友の又八も倒れていました。

彼も同じ17歳です。

ふたりは年齢も同じ、故郷も同じ。

戦場での手柄を夢見て故郷を飛び出し、夢かなわずこうして関ヶ原の大地に満身創痍で横たわっている点もまったく同じです。

しかしその後の人生が大きく違ってきます。

ひとりは後世に名を残す剣豪になり、もうひとりは転落の人生を歩んでいきます。


■命運を分けたもの

武蔵はどんなふうに剣の道をきわめたのか。

友人の又八はなぜ転落してしまったのか。

そこを読み比べるだけでも面白いです。


■恋愛も

これは剣豪小説であり、恋愛小説であり、人生の手引書です。

「人生の困難はこうやって乗り越えるんだよ」という手本を、1ページ1ページ、武蔵が身をもって示してくれているような気がします。

宮本武蔵〈1〉
宮本武蔵〈2〉
宮本武蔵〈3〉
宮本武蔵〈4〉
宮本武蔵〈5〉
宮本武蔵〈6〉
宮本武蔵〈7〉
宮本武蔵〈8〉

2008年03月29日

宮本武蔵 津本陽(著)

宮本武蔵 (文春文庫)

えーと、いきなりでアレなのですが。

「宮本武蔵の小説を何でもいいからたった一つだけ読んでみたい」という方には、吉川英治さんの武蔵をおすすめしますので、そちらをご覧ください。


■13歳vs28歳

少年・弁之助(のちの宮本武蔵)は、父をはずかしめた武者修行者・有馬喜兵衛に勝負を挑みます。

このとき武蔵は13歳。

対する喜兵衛は28歳。


■頭を叩き割る

武蔵は天真正伝香取神道流の達人である喜兵衛を終始圧倒して、彼の頭を叩き割ります。

これが宮本武蔵の剣豪伝説のはじまりとなりました。


■武蔵が愛した女性

剣の道を極めれば極めるほど、武蔵は孤独になっていくような気がしました。

とくに武蔵の心をなぐさめているのが亡き女性への想いであることが、孤独感をいっそう強めていました。


■道しるべ

ときどき胸にしみるというか、人生の道しるべになるような言葉があります。

武蔵が人生のいろいろな瞬間で何を考えて、どう行動したのか。

武蔵が技と心を鍛えて敵を倒していく姿に、読者は救いを見出すんだな〜と。


■剣キラリ〜ン

スピード感!

物語がすすむと、武蔵の刀のあざやかなひとふりで章が終わるようになります。

まるで武蔵が刀のひとふりで次の章への扉を斬りやぶって、人生を切り開いていくような、そんな印象です。

宮本武蔵 (文春文庫)

2008年03月29日

箱根の坂 司馬遼太郎(著)

戦国大名、北条早雲の小説

箱根の坂〈上〉 (講談社文庫) 箱根の坂〈中〉 (講談社文庫) 箱根の坂〈下〉 (講談社文庫)


■コロンブスの卵

コロンブスの卵という言葉がありますよね。

数ある戦国武将の中でもコロンブスの卵を立てることができた人物は二人しかいないと思います。続きを読む

2008年03月29日

関ヶ原 司馬遼太郎(著)

徳川家康と石田三成の戦い

関ヶ原〈上〉 (新潮文庫) 関ヶ原〈中〉 (新潮文庫) 関ヶ原〈下〉 (新潮文庫)


関ヶ原〈上〉
関ヶ原〈中〉
関ヶ原〈下〉


■ビリヤードのような小説

第1の玉をついて第2の玉を転がし、第3の玉をポケットに落す。

先の先の先を読んだものが勝つ権謀術数のぶつかりあいです。


■IQ戦争

『関ヶ原』という書名の通り、慶長5年の関ヶ原の戦いを題材にした小説です。

でも武力衝突よりも、そこに至るまでの東西両勢力の巧妙な駆け引きに多くのページが割かれています。

槍も鉄砲も使わないIQ戦争。

自分の一挙一動がどういう重みを持って人々に伝わり、どんな形となって世論を動かしていくのか。

それを知り尽くした男たちの壮絶な知能戦は、読み応え十分でした。

関ヶ原〈上〉
関ヶ原〈中〉
関ヶ原〈下〉



■ちなみに

この小説をDVD化したものがこれです。

関ヶ原
関ヶ原

出演は加藤剛、森繁久弥、三國連太郎、三船敏郎、三田佳子、松坂慶子、藤岡弘ら。名優ぞろいの豪華キャスト♪

2008年03月29日

覇王の家 司馬遼太郎(著)

徳川家康の小説

覇王の家〈上〉 (新潮文庫) 覇王の家〈下〉 (新潮文庫)


僕が読んだときは1冊にまとまっていたんですが、今は上巻と下巻に分かれていますね。
覇王の家〈上〉
覇王の家〈下〉



■ゴッド・ファーザー

映画『ゴッド・ファーザー』と似た面白さがありました。

ゴッドファーザーDVDコレクション
ゴッドファーザーDVDコレクション


■一応…

映画『ゴッド・ファーザー』はフランシス・コッポラ監督のマフィアの映画ですよね。

原作はアメリカの作家マリオ・プーゾ。

この作品でアル・パチーノやロバート・デ・ニーロは一躍有名になりましたね。


■若き日

映画は『パート1』『パート2』『パート3』と作られました。

僕がとくに好きなのは『パート2』です。

『パート2』では、若き日のゴッド・ファーザーが描かれています。

最初はありふれた一市民でした。

それがいつしか頭角をあらわして、闇社会のボスにのし上がっていくんです。

彼がどんな手順でゴッド・ファーザーになっていったのか、そこが面白いんです。出世物語♪


■ナポレオン

いきなりですがナポレオンもそうです。

僕はナポレオンが好きです。

彼はフランス革命の混乱から世に出て、各地で連戦連勝し、ヨーロッパのほぼ全土を支配しました。

ひとりの人間があんなにも大きく歴史に影響を与えられるんだ、という衝撃。僕がナポレオンを好きな理由はこれなんですが、じつはナポレオンの最盛期よりも、世に出るか出ないかという若い頃に興味があります。いったいどんなふうにして世に出てきたのか、って。

人類史にあれだけ大きな影響を与えた人物の、最初の一歩はどんなふうに踏み出されたのか、そこに興味があるんです。


■そして覇王の家

もともとは無力な存在が、時流と才覚で大物に成長する。この不思議さがたまりません。

小説『覇王の家』も、そこが面白いんです!

徳川家康を主人公にした小説です。

でも『覇王の家』というタイトルが示すとおり、家康個人はもちろん、徳川家そのものの歴史を書いています。


■もともとは無力な一族

徳川家の祖先も、最初は無力な存在でした。

徳川家はもともと松平と名乗っていたわけですが、その祖先は三河の山奥のキコリでした。

ここに親氏(ちかうじ)という人物があらわれて、キコリ集団を戦闘員に組織し、少しずつ領土を広げていきます。

この家系がやがて日本全土を支配する家になろうとは、このときはまだ誰も知らなかったわけですから、歴史ってホント面白い!と思ってしまいます。

覇王の家〈上〉
覇王の家〈下〉

2008年03月29日

新史太閤記 司馬遼太郎(著)

豊臣秀吉の小説

新史太閤記 (上巻)
新史太閤記 (下巻)


ホップ!

ステップ!

ジャンプ!

そういう小説です。躍動感です。


下克上、立身出世は戦国時代の醍醐味ですよね。


これを最初に読んだのは20歳になるかならないかの頃でした。


「あ〜、出世する人の頭の中はこういうふうになってるんだなぁ」とすごく興味を持って読みました。


大物とは何か、人間の器とは何か、という問いに対して「はい、これが答えですよ」といわれているような気がしました。


そういう衝撃はあとになって『竜馬がゆく』を読んだときにも味わうことになりますが…。

たぶん当時は、秀吉のようになれたらいいなぁという熱〜い憧れをもって読んでいました。

でも今思えば、秀吉は秀吉らしく生きてああなったわけで、僕も結局は自分らしくが何なのかを見つけるのが一番いいってことで。なんていうか、そんなふうに思ってます。


司馬遼太郎さんの小説では、個人的に『竜馬がゆく』と並んでオススメ度ナンバー1です。

どうしてもどちらかを選べといわれれば、そうですね、僕は『竜馬がゆく』のほうを選びますけど♪
(* ̄▽ ̄*)ゞ

新史太閤記 (上巻)
新史太閤記 (下巻)

2008年03月29日

信長と秀吉と家康 池波正太郎(著)

戦国時代の入門書!

信長と秀吉と家康 (PHP文庫)
信長と秀吉と家康



むか〜し昔。



僕が日本史を好きになり始めたばかりの頃…

織田信長という人のことは、なんとなく知っていました。

豊臣秀吉という人のことも、なんとなく知っていました。

徳川家康という人のことも、なんとなく知っていました。

でも本当になんとなくでした。



だからいつも…

「信長と秀吉と家康についてわかりやすく書いた本はないかな〜」

と思っていました。



そんなある日、駅のキオスクで見つけたのがこの本です。



もうタイトルからしてズバリじゃないですか♪

内容も小難しくない。

読みやすい。

すらすらです。



戦国時代の入門書として、はげしくおすすめします。

信長と秀吉と家康

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